桑原水菜 真皓き残響 蘭陵魔王 炎の蜃気楼邂逅編

私のおすすめ度 8
集英社 コバルト文庫 2012年12月

あらすじ

死を選ばず生きることを望んだ景虎。目が覚めた時、その魂は小平太の体へと換生していた。

小平太の体を奪ってしまった事を嘆く間もなく、景虎は小平太と同じく神隠しにあった六郎太の体を利用し、蘭陵王の元へと潜入する。
そこで景虎は楊貴妃の人格を持つ寿心尼、そしてオギの里の里長十四朗と再会する。

感想

この世に蘇ってからの夜叉衆の中で、初の換生者が景虎。しかも胎児への換生ではなく子供への換生。
とっさの事だったとはいえ、直江にその姿を見られたくないと思うのは、直江という存在がすでに強いからなのでしょうね。
更に自分がそばにいなかったので景虎を死なせてしまったと、景虎を以前よりかばう直江にいたたまれないのでしょう。
でもその関係がやっぱり読んでいて高耶と直江だなと思って、読む方は嬉しいです。

でも今回は勝長がかっこいい。
寿心尼に対して「私のものになれ」はよかった。こんな事言われたら惚れちゃいますよね。
勝長は本編では出番が少ないので性格とか掴みづらいのですが、本当に邂逅編ではいい感じです。

あと直江が主は景勝ではなく景虎と言い切るあたりもよかったです。

蘭陵王の正体もわかり、框一族などの伏線も回収できました。
現代では一番景虎を気遣っていた晴家の裏切りはどう転ぶのか。
最後に選ぶのは誰か分かっていますが、あの晴家が一番最初の換生で裏切ったのはちょっと意外でした。
もちろん弟への色々な思いがあるとは思うのですけどね。

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