桑原水菜 真皓き残響 生死流転 炎の蜃気楼邂逅編

私のおすすめ度 8

集英社 コバルト文庫 2013年11月

あらすじ

子供の姿へと換生した景虎は、その姿を利用し景勝への反抗軍に加わっていた晴家を説得するため新発田城へ潜入する。

自分を亡き景虎の遺児だと偽り晴家と再会した景虎だが、晴家は景虎の説得に耳を貸さず直江達を間者として捕らえてしまう。
しかし景虎は晴家にある違和感を覚えていた。

感想

最後の最後で生前のしがらみを持ってきましたね。
まさか景虎が自分自身の子供だと偽るとは。微妙な心境でしょうね。
直江は父親と勘違いされますし、なんだか笑っちゃいます。

さて、長秀から景虎に対する姿勢を指摘された直江。批判するこそが忠義、だから景虎より先に死なない、景虎が存在する限り換生し続ける。
「神隠地帯」で換生したくないと言った直江が、換生し続けるという。
これがある意味二人の出発点ではないでしょうか。
互いの立場と関係に悩んでいた直江の落としどころ、そしれそれがこじれるのが現代編ですが。

敵対していた二人の死後、夜叉衆として再会した景虎と直江。その複雑な関係と現代に続く関係性を築く原点が邂逅編の読み所ですよね。
それと合わせて本編ではいまいち活躍できなかった色部さん、男のままの晴家、長秀はそれほど変わらずかな?でも武人の印象を濃く残してますね。

初めは本編とは印象も違う邂逅編に本編の高耶と直江が読みたいと思う頃もありましたが、邂逅編も確かに本編に続く原点であり、これはこれで面白いと思えました。

桑原水菜 小説一覧へ

作者一覧へ

タイトルとURLをコピーしました