桑原水菜 獅子燃える 炎の蜃気楼幕末編

私のおすすめ度 8

集英社 コバルト文庫 2013年05月

あらすじ

「獅子燃える」
池田屋騒動での死者たちの怨霊化を懸念する景虎。
攘夷の志士らより恨みを買いそうな新選組に近づく景虎達に、予想通り池田屋事件の死者が襲ってきた。
そして景虎はその怪異がある度に姿を見せる、土佐弁を話す男を目撃していた。

「獅子燃える 決戦前夜」
怪異を起こしていた亀弥太より吉田稔麿がまだ怨霊として残っていると聞いた景虎達は、長州の久坂玄瑞の元へ潜入していた。
池田屋事件の際景虎が密告していたと疑っている晴家は景虎に詰め寄るが、長州の密偵の晴家は怨霊に出くわした時偶然に薩摩の西郷吉ノ助と出会い、怨霊退治の協力を約束してしまう。
困った晴家は偶然出会った長秀と共同戦線を張り怨霊を追い詰めるが、その怨霊は御所へと逃げ去ってしまった。

「獅子燃える 露の命もて」
亡くなったはずの吉田松陰が久坂玄瑞の前に現れた。 動揺し山崎の陣へと戻った久坂玄瑞を追う景虎達だが、幕府の密偵と疑われ長州軍を追われる。
一方御所の近くでは攘夷怨霊が現れ、御所へと侵入しようとしていた。

感想

この時代は好きなので、ラノベやマンガで色々読んだこの時代。
ただ佐幕とか攘夷とかはさっぱりです。読んでいるときは分かっているつもりになるのですが、時間がたてば全く覚えていません。
このあたりの動きが出てくるので、苦手な人もいるかなと思う一冊です。
ただ私は新選組や坂本竜馬が出てくるだけで熱くなります。

さて、邂逅編と同じく景虎と晴家の間に溝ができてますね。本当に現代の関係からは想像つかないというか何というか。

あと直江に手をあげる景虎がちょっと新鮮だったかも。今までなかったかな? この辺の会話、現代編への伏線っぽくていいですね。

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