ロバート・アスプリン 銀河おさわがせ中隊

おススメ度 7

早川書房 ハヤカワ文庫 1992年02月

あらすじ

とある哨戒任務で大ポカをやらかし、軍法会議にかけられたウィラード・フール中尉。
その軍法会議では中尉の処分に頭を悩ませていた。
これがウィラード以外なら即決定が下りるのだが、ウィラードは軍に武器を下ろしている会社であり軍を辞めた者を雇い入れてくれる唯一の会社、フール・プルーフ武器製造会社のただ一人の跡取り息子だったのだ。

悩んだ結果、軍法会議は一つの案を採用した。
それはウィラードを中尉から大尉へと昇進させ、服務規程に違反した落ちこぼれ隊員達の総称でもあるオメガ中隊の指揮官とし、厄介払いする事だった。

色々な種族が寄せ集まった軍隊であり、個性も強い部隊であったが、機転と自身の財力を生かし、フールはオメガ中隊を正規軍と匹敵する軍へと変貌させる。

感想

文章は爆笑するほどではありませんが、コミカルで読みやすい。
爆笑出来ないだけで、笑えないわけではないので、口元にニヤリと笑みを浮かべながら読める小説です。

フールは良い所のお坊ちゃんですが、人を見る目はあるのかなと。だからこそ落ちこぼれの隊員が集まったオメガ小隊で、それぞれの個性に合わせた役割を振る事が出来たのだと思います。
そしてその財力と相まって適材適所への登用、環境の改善と、隊員に信頼される土台を作っていきます。
あと上との折衝もこんな上司がいたら良いなと思わせてくれます。
王道的な駄目な部隊が力をつけていく、というストーリーなので読むのも楽しい。
ストーリーも文章もどちらもニヤリとしながら読める一冊でした。

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