賀東招二 揺れるイントゥ・ザ・ブルー フルメタル・パニック!

私のおすすめ度 7

富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2000年02月

あらすじ

宗介に「南の島へ行こう」と言われたかなめ、しかし連れて行かれた先は誕生1周年を祝うテッサ率いる潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン」だった。

その後の任務で宗介が対戦したのは死んだと思われていたガウルンだった。
ラムダ・ドライバを積んだ最新鋭のASに乗りながらも、その力を使いこなせない宗介。
何とかガウルンを捕虜にしながらも、自分の不甲斐無さに宗介はかなめに八つ当たりしてしまう。

そして艦内では内通者がガウルンの拘束を解いていた、発令所に向かうガウルンに捕らえられるかなめ。
発令所を占拠され、艦のコンピューターさえも乗っ取られ、艦員が前部に集められる中、異変を感じた宗介とクルツは発令所へと向かう。

感想

フルメタル・パニック!3巻目です。
どこが好き?と聞かれれば最後、と言い切ります。アニメでも好きな場面です。

ノリ的には確かに軽いかもしれない、と感じることもありますが、ドキドキして読めました。

垣間見えてくる宗介の感情がいいです。あの宗介がかなめに八つ当たり。そして八つ当たりしたまま艦はガウルンに乗っ取られます。
実直な戦いを続けてきた宗介に、不確定なラムダ・ドライバを搭載したアーバレスト。反応するのが自分だけで、嫌悪しているのに搭乗しなければならない。
先を言ってしまいますが、助けたかなめに言うセリフ、とても人間的で好きです。

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