赤城毅 ノルマルク戦記 7 滅びの星輝くとき

私のおすすめ度 8

集英社 スーパーダッシュ文庫 2006年08月

あらすじ

残されたデミアンの部下は、死の間際にデミアンと結ばれたユーディトに忠誠を誓い、兄ベルモンの真意を知ったユーディトは彼らと共にユリアスの元へと向かう。

一方、ベルモンとの会見に臨むべく数名の仲間とロスランへ向かうユリアス。
兄の手の者に命を狙われ、犠牲を払いながらも何とか切り抜けた一行は、ついにベルモンと対峙する。

感想

完結です。こんなに面白い本が途中で止まっていたなんて、大人の事情があるんでしょうけど読者としては悲しい限りです。
ただ、新装版が出てなかったらこの本の存在に気づかなかったかもしれないので、それはそれで複雑なのですが。

過酷な運命を延々と歩んできたユリアスの道は、ここで終わりを迎えます。あれほど信頼し、慕っていた兄の仕打ち。楽な戦いなどなく、最後までぎりぎりの戦いを続けました。最後の宣言は素晴らしかったです。
こういう終わり方だからこそ、印象に残るのでしょうね。
どちらかというと、戦いや出来事より主人公自身にストーリーの重心が傾いていたかなと思います。

本当に久々に刊行が待ち遠しい作品でした。

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