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私のおすすめ度 8
富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2004年10月
あらすじ
「そろそろ無理だと思うよ」
林水の言葉どおり、平穏な時は終わりを告げた。
かなめを狙うレナード、宗介は意地でもかなめを渡そうとはしない。
しかしアマルガムの攻撃に、一人立ち向かう宗介に逃げ場はなかった。
メリダ島でもミスリルはアマルガムの攻撃を受けていた。
多大な犠牲を払いながらも、何とか脱出するテッサ達。
恭子や学校まで人質にとられ、レナードに敗北する宗介。
かなめもレナードと共に去り、宗介はクラスの皆に別れを告げる。
感想
フルメタル・パニック!の8巻目です。
林水会長のセリフを読んだ時、遂にこの時が来たか、と思いました。
これから長い長編に入ります。
「手をつなごう」
幸せの中にいたのに、その先にあるのは、かなめとの別れの時。
ミスリルも壊滅的な打撃を受け、救助の手さえ差し伸べられない。
そんな中、気絶させてまでかなめを守ろうとする宗介。
林水、レイス、協力者がいてもレナードを防げなかった。
学校がぼろぼろになり、すべての疑心の目の中、学校に戻りすべてを話す宗介。
そしてかなめを取り戻しに二度と振り返ることなく学校を去る宗介。
宗介がいい方向でわがままになってます。逆にそれがとても辛いのですが。
序盤とそれ以後の幸福の差が更にそれを感じさせます。