茅田砂胡 祝もものき事務所

私のおすすめ度 6
中央公論新社 C・novels fantasia 2010年11月

あらすじ

探偵もどきの仕事をしているもものき事務所に、物的証拠・アリバイ・動機、全てが揃っている容疑者の弟から無実を晴らしてほしいとの依頼が舞い込んだ。
まったく働く気のない所長の百之喜太郎だったが、秘書の花祥院凰華はその依頼を受け調査に乗り出す。

容疑者の黄瀬隆の身辺を探ってみると、彼が殺した渡邊三成は会社の同僚であり、恋人の元彼でもあった。
その調査の帰り道、百之喜は道に迷ってしまい、東京の郊外まで行ってしまう。
しかしその場所は依頼者椿江利の元婚約者の出身地だった。

感想

何度も書きますが、私は推理物が苦手。
それでも一気に読めたのは、これは主人公の百之喜が無意識に事件の手がかりに行き当たってしまうという、推理物でもなんでもない方法で解決に近づいていくからかもしれません。
全てがそうなのではなく、百之喜の友人たち、弁護士の雉名俊介、公務員の鬼光智也、格闘家の犬槇蓮翔、舞台役者の芳猿梓の協力があり、真実に近づいていきます。

推理物が苦手な私はいいのですが、推理物を読みたい人にとっては物足りない小説かなと思います。

小説自体は茅田さんらしく、人物の説明が長いです。どんな人物か、どんな家系か、それがくどくどと書かれています。
このあたりはリイのシリーズに近いものがありますね。

物語の解決方法は本当に偶然なので、この小説を推理物と取るかで好みが分かれそうですが、人物は主人公側より周りが強烈ですね。

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