茅田砂胡 天使たちの課外活動(3) テオの日替わり料理店

私のおすすめ度 6

中央公論新社 C・novels fantasia 2013年03月

あらすじ

リイとシエラは授業の一環である社会体験学習をどこでするか悩んでいた。
たまたま相談していた飲食店の主人ジェイソンより、テオドールという男の料理店を手伝わないかと誘われる。
テオの店は奥さんを亡くしたためしばらく閉店状態で、孫の治療費のため再び店を始めたのだが、閉店状態時の影響で客が全く戻ってこなかった。
ジェイソンは二人に客寄せになってもらおうと思ったのだ。

ジェイソンよりテオの料理の腕を聞いたリイとシエラは彼の店に行ってみるが、店は荒れ放題、主人は不衛生な格好、明らかにテオは接客には向いていなかった。
しかし、料理の腕は超一流だった。
二人はテオの店で働き始めるが、なぜかテオの店の周りで物騒な事が起こり始める。

感想

料理の事以外に興味がないテオ、そんな彼の店を徐々に立て直していくのは王道的で読んでいて面白かった。
テオのキャラクターがかなり強烈なのですが、今までの短編に比べればかなり入り込める話でした。

で、やっぱりそれだけでは終わらず、茅田さん的な実は奥さんはお金持ちの娘さんで、という流れになっていくのですが、料理一辺倒のテオがその奥さんにどれだけ惚れていたかというのが伝わってきて、思わずジーンとしてしまいます。

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