井上ほのか 都市戦記・妖魔アルディーン 3 [3] 香港追弔歌

私のおすすめ度 8

講談社 談社X文庫ティーンズハート 1995年04月

あらすじ

魔船の妖術士の騒ぎは一段落を終えたが、ミハイル・几城がエディランドのエリュシオンとなり、レーテア騎士団が居住するセイラ・テンプルへと連れ去ったため、呪法官の鈴仙児がミハイル・几城を助けるため影の獄の魔物を解き放とうとしていた。

しかしミハイル・几城は自らの意志で新界へと戻り、その企みは多くの犠牲を出すことなく終結する。

一方、レーテア騎士団を憎む傭兵のセリオスは、幽霊船を操っていた麗王が持つ闇のクリスタルによって特殊な力を持つ人鬼に変えられていた。

感想

やっと久々に真夜子が活躍しますが、彼女が活躍するのはこの巻までなのが残念です。

この巻は最終巻に向けての伏線が多く張られているので、ハラハラしながら次巻を読みました。
またナイトハンドも仇魔刀の影響を受け、アルディーンと刃を交えることにもなります。
そして彼がレーテア騎士団を憎む理由。

“一度私を殺そうとしたことがある。”

の言葉通り、ナイトハンドにとってレーテア騎士団に殺されかけたことがあるからです。
もちろん実際に殺そうとしたわけではありません、その相手はナイトハンドの七賢人に対する復讐心を忘れさせようとしたのです。
結局ナイトハンドはエリュシオンとして癒しの力だけを受け継いだのですが、普通に1~2巻目を読んだ時にその力を使った描写がなかった気がします。
香港編の涼の回想シーンで書かれたのですが、この辺後付かな?と思えるところです。
でも後付でも強引でも、あぁそうだったんだ!と思わせてくれるのなら問題ありません。
次巻は怒涛の展開です。
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