花田一三六 戦塵外史 二 八の弓、死鳥の矢

おススメ度 7

ソフトバンククリエイティブ GA文庫 2007年02月

あらすじ

「八の弓、死鳥の矢」
弓を得意とする男。ある殺しの依頼を受けるが、その相手は幼い皇女だった。

「ルクソール退却戦」
1作目に登場したダリウスが登場。まだアバール大公国が存在していた頃の話。

「架橋」
長い間、傭兵に身を置き、「戦場の主」と呼ばれた男の話。

「いちばん長い夜」
セヴェロスの若い頃の話。ある伝令兵がカルディア国王の死を彼に伝える。その死が漏れる事を恐れたセヴェロスは、伝令兵イスワーンの命を狙う。

「ジェラルスタンの策士」
病により盲目となったジェラルスタンのエフタール王の補佐、フーシェと侍女リディスの話。

「策士の弟子」
フーシェに師事したセフィードと彼から見たフーシェとリディスの話。

感想

戦塵外史の2作目で、1作目と世界観は同じですが、時代はバラバラです。
1作目の文体は相変わらずですが、短編な分前回が苦手だった方も読みやすいのではないでしょうか。
私はジェラルスタンの策士が好きですね、一番人間味があるからでしょうか。恋愛要素を含んでいるからかもしれません。二人の微妙さがいい、リディスが微笑ましくて笑えます。
他はある出来事をかなり客観的に見た書き方になっています。しかしこれがまた面白いです。

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