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私のおすすめ度 7
中央公論新社 C・novels fantasia 2014年08月
あらすじ
ジャスミンとケリーに誘われたダンは、立て直したテオの店で昼食を取っていた。
そこで有名な投資家、パラデューを見つける。実はパラデューはテオの亡くなった妻アンナの父親だった。
ある日テオは息子のヨハンに店を任せ食材の調達に出かけたのだが、テオが刃物を持っていたため警察に捕まったとヨハンの元に連絡が入る。
慌てて父は料理人だと釈明するヨハンだったが、店を訪れていたパラデューが助け船を出す。
パラデューはテオの身柄を引き取りに行くと、世渡りのできないテオを心配し、そのままテオと共に食材の調達に同行する事になった。
順調に調達は進んでいたが、料理に関することなら食器や絵画にまで目利きの効くテオに目を付けた男達にテオが攫われる。
ルウに頼まれ二人の後を付けていたジャスミンとケリーはテオの救出に向かった。
感想
まさかのテオの話の続きです。
前巻で和解するまでテオを嫌っていたパラデューが性格を一変させ、世話焼き爺さんになっています。
ほぼおじさんとおじいさんの珍道中ですが、面白かった。
最初にクーア一家が出てきたのはトゥルークの海賊の伏線かなと思います。
私はこのダンを含めた一家が好きなので、見た目が自分より年下の両親と昼食をとるダンがかわいくて仕方ありません。
今回は材料調達の珍道中がメインで、定番の事件自体はあっさりとしたものです。
それよりパラデューがアンナのお父さんという立場だけで自分を見てくれる人々の交流がなんもと言えず笑えます。
前巻と揃って一気読みしてしまいました。