上橋菜穂子 精霊の守り人


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私のおすすめ度 9

新潮社 新潮文庫 2007年04月

あらすじ

短槍の使い手、女用心棒のバルサは新ヨゴ皇国の王子チャグムを偶然助ける。
二ノ妃に父帝からチャグムを守って欲しいと依頼されるが、チャグムを狙っていたのは帝だけではなかった。

チャグムは水を守る精霊ニュンガ・ロ・イムの卵を産えつけられており、その卵を好物とする魔物ラルンガにも狙われていた。

バルサは、幼馴染のタンダ、その師匠のトロガイとともにチャグムを匿う。

感想

一番最初の感想は文字が大きい、でした。元が児童文学だからでしょうか。
ですが、児童文学と甘く見てはいけません。面白いのです。
児童文学で三十の女性が主人公と言うのは驚きましたが、この設定も面白い。
バルサが小じわがあろうが若々しく、しかし年齢からくる落ち着きとが上手い具合に性格に現れており、好感が持てます。
幼馴染のタンダも好きです、個人的にこういう男性には好感が持てるので好評価です。

話はもちろん読みやすく面白いが、奥が深いかといわれればそうではないと言わざるを得ないかもしれません。
奥行きがないのではなく、読みやすさ、わかりやすさを割合前面に出しているのでそう感じてしまうのでしょう。

しかしそんな事をしみじみ考える余裕もなく、一気に読めてしまいます。
本当に子供からご年配の方まで、幅広く読める作品ではないでしょうか。

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