上橋菜穂子 獣の奏者 1 闘蛇編

私のおすすめ度 8
講談社 講談社文庫 2009年08月

あらすじ

リョザ神王国の闘蛇衆が暮らす村で、母と二人で暮らす少女エリン。
ある時闘蛇が全滅するという事態が起きてしまい、闘蛇の獣ノ医術師として責任を問われた母はその原因に気付きながらも誰にも言わず処刑を受け入れた。

闘蛇の裁きにかけられた母を助けに向かうエリン。しかしそこにはすでに闘蛇が迫っていた。
霧の民であった母は、娘を救うため大罪を犯す。
母は指笛で闘蛇を操り、一人エリンをその場より逃れさせたのだ。

母を失ったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられ、彼の元で暮らし始める。
そんな中、エリンは野生の王獣に出会う。

その平穏な生活もジョウンが王都へ戻る事を決意した事により終わりを迎え、エリンはカザルム学舎で王獣の医術師になろうと決意する。

しかしカザルム学舎で見る王獣は、エリンの目には以前に見た野生の王獣よりどこか違うように思えた。

更にそこには以前真王の誕生祝いの席で、真王の命を狙った暗殺者が放った矢を受けた幼い王獣がおり、エリンはその幼獣リランの世話をする事になる。
命を狙われた真王は暗殺をいち早く察した「堅き盾」のイアンにより難を逃れていた。

感想

精霊の守り人でも衝撃を受けましたが、再びこの獣の奏者でも衝撃を受けました。
まず読み始めたとたんに世界へと引き込まれ、一気に読んでしまいました。

残酷な程の母の死、母を失ったとはいえ平穏なジョウンとの暮らし。
しかしそれもやがて終わりを迎えます。

そして何よりエリンの生き物に対する洞察力が面白い。
ジョウンの所での蜂の生態、カザルム学舎での王獣の様子、エリンは他と違う洞察力があります。
それがやがてエリンを大きな争いへと誘われていく原因となるのですが。

精霊の守り人と比べると、若干獣の奏者は人物に焦点を置いているような気がします。人物の掘り下げが守り人より深いと感じました。

とにかく面白かったです。
読んで損はないと思います。おすすめ。

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