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私のおすすめ度 8
アスキー・メディアワークス 電撃文庫 2010年07月
あらすじ
ヘリオを奪還したオルバ達だったが、未だにガルダの脅威は続いていた。
アークスよりタウーリアの小隊を任されたオルバはカダインへと攻め入る。しかしそこでは魔術の罠が待ち受けていた。
一方タウーリアではアークスの甥ラスワンが王位を簒奪しようとしていた。その窮地をアークスの娘エスメナによって救われるが、そのエスメナにガルダの手が迫っていた。
感想
「使えない将は、手ごわい敵より性質が悪い」というオルバの言葉通り、戦闘面ではオルバは苦戦します。自分自身の腕ではなく上司と反りが合いません。
本文にも書いてありましたが、ノウェやラスビウスは利や義の為になら信頼のおける人物でした。しかし今回のスルールは全く二人とは違います。
前巻より一層王子でいた時との違いを実感しているのではないかと思います。
復讐を果たした事でただ戦場にいる、という状態に近かったオルバが再び策をめぐらしていたギルに戻って来たような気がします。
そして今回のヒロインはビリーナではなく、エスメナですね。