杉原智則 烙印の紋章VII 愚者たちの挽歌よ、竜に届け

私のおすすめ度 8

アスキー・メディアワークス 電撃文庫 2010年12月

あらすじ

婚約者であったギルの死後もメフィウスに止まるビリーナは、アプターでギルと共に戦った近衛兵に会いにローグ・サイアンの元を訪れる。
そこでホゥ・ラン達と再会するビリーナ。ギルの死に疑問を持つ彼女はホゥ・ランと共に再びアプターへと向かった。
しかしそこでメフィウスがタウラン征伐に乗り出したと知る。

感想

久々のビリーナの登場、今までとは打って変わって彼女が主人公の様な巻です。
少しずつギルとの物理的な距離は近づきますが、周りで起こったのはメフィウスのタウランへの侵攻。
オルバは自分の国の者達と剣を交えます。
メフィウスがタウラン侵攻を開始したのは、ギルを暗殺したのはオーバリーではなくタウーリアの手によるものとの情報をグールが得たからです。真の真相は分かりませんが。
ガルダの件が片付いたわけでもないので、そちらの動向も気になります。

そこでビリーナもかなり危ない橋を渡ります。久々に彼女の行動力が発揮されますが、その結果がどうなるか気になります。
そして何より気になるのがオルバ。
以前ギルとして会話を交わした事のあるタウーリアの将軍ボーワンと戦場で言葉を交わしていると、折り重なった死体の中から覗く銃に気づきます。
そして撃たれたのはオルバの仮面。ここで切るか!という所で終わっています。

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