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私のおすすめ度 8
アスキー・メディアワークス 電撃文庫 2008年11月
あらすじ
メフィウスの王子ギルとして初陣で勝利を収めたオルバ。
都へと帰還するが、そこで反皇室派の動きを耳にし、内情を探るため大剣闘大会にオルバとして出場する。
目論見通り剣闘士のパーシルより蜂起の詳細を耳にする事が出来たオルバは、それを封じるため行動を始める。
感想
一巻の面白さを消す事無く一気に読む事が出来ます。友達に借りて読んだのですが、借りた7巻まで一気読みしてしまいました。
とにかく面白かったです。
影武者としてのギル、そして元剣闘士の近衛兵としてのオルバ。
今回活躍するのはオルバの方でしょうか。大剣闘大会出場や情報収集と出番が多いです。
婚約者のビリーナはギルと少し間を詰めようとしますが、義妹のイリーナは今回の件である疑問を持つ事になります。
二人の共通点は両方ともオルバにも興味があるということでしょうか。性格は合いませんが。
反皇室派の謎を解くためオルバは古巣の剣闘士達の中へと一時戻り、オルバはパーシルの信頼を得るため色々と画策します。本来はパーシル寄りの考えの持ち主だと思うのですが、それらを全て振り切るほど、故郷を襲った仇であるオーバリーへの憎しみが強いのだと思います。
オルバが王子ギルを続けるのは、その復讐の機会が王子であれば訪れるだろうと読んでいるからです。
そしてメフィウス王であるグール、狂気を見せるその言動にメフィウスのその後が気にかかります。