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おススメ度 6
集英社 コバルト文庫 2004年06月
あらすじ
一時定信の元に身を寄せ、弘徽殿の女御に仕える事になった伊予は定信からある袿を渡される。
しかしその袿は人を殺し遺体を操り始めた。そして袿に操られた人物を追いかけた先で夏樹は瀧夜叉姫を目撃する。
一方、伊予より白拍子の存在を知った定信の父はその命を狙う。
夏樹も定信の屋敷へ向かうが、既に白拍子は逃げ、傷を負った伊代しか残されていなかった。
そして鬼より傷を受けていた弘季は、牛鬼と同化し冥府へと去ってしまった。
感想
一条の夏樹に対する他人行儀な話し方が、読んでいてものすごく辛かったです。
この時一条が手を差し伸べていたら、何も出来ないまでもきっとこの先が変わっていたはずです。
追い打ちをかけるように弘季が去り、追い詰められていく夏樹。
それが最後に決定的なある結果をもたらします。