瀬川貴次 空蝉挽歌(2) 暗夜鬼譚

私のおすすめ度 6

集英社 スーパーファンタジー文庫 1997年10月

あらすじ

大堰の別荘に現れた怪異の馬との戦闘で矢を受けた一条。その様子を見たあおえは一条の死を告げた。

夏樹は一条を生き返らすため鳥辺野の珍皇寺の井戸から冥府に向かうことを決意するが、その途中で出会ったのは、またもや久継であった。
久継の協力もあり冥府へとたどり着いた夏樹は、術を用いて死者を蘇らせている術者を捕まえるという条件と引き換えに一条を取り戻す。

感想

どう見ても死にそうにない一条の死。そのままでは話が進まないので、誰もが察する通り生き返ります。
井戸を使い冥界へ行く、そのあたりは小野篁を思い出します、他には神話などもありますね。
どんな一条でも受け入れる夏樹、死者の手を躊躇わずに取れる強さ、だからこそ一条は生き返る道を選べたのでしょう。

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