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私のおすすめ度 7
幻冬舎 幻冬舎文庫 2003年12月
感想
旦那の凶状/にたり地蔵/おばばの茶碗/ふるやのもり/もどれぬ橋/最後の銭 が収録されています。
「ふるやのもり」が一番面白かったでしょうか。主人公の弟の銕蔵も今回はたくさん出てきて嬉しいです。銕蔵が大好き、と言うわけではなく、主人公の菊太郎とのお互いがお互いに対して少し引け目を感じている、そんな兄弟の会話が好きです。
互いに負い目があり、それを克服しているのですが、立場の違いがあるのでぎこちなくなりそうでならない、微妙な関係です。その微妙さが会話から伝わってきます。