ジェームズ・P.ホーガン 星を継ぐもの

私のおすすめ度 8

東京創元社 創元推理文庫 1980年05月

あらすじ

月面で5万年以上前の宇宙服を着た死体が発見された。
チャーリーと名づけられた死体はヴィクター・ハンタ達により調査が行われたが、チャーリーは5万年前以上前に死んでいるにも関わらず現代人とほとんど変わらないという結果が出た。所持品などを元に調査を続けるが、謎は深まるばかりであった。

その頃、木星の衛星ガニメデで新たなる発見があった。

感想

ものすごく説明しづらい話でした。全く内容を知らず読み始めたので私はもっと冒険譚のようなSFを想像していて、科学者達が色々と議論しあう内容にはびっくりしました。
面白くないと言うのではなく、面白い。

面白いのですが、それを説明しづらいです。素人の私にとってはどれも単語が専門的に思え、わからない事はないのですが難しい。けれど話は奥が深く、半分ほど読むと続きが気になって一気に読んでしまいました。
が、それは私がとりあえずどんな本でも一応は読もう、と決めているからかもしれません。

人物はそれほど多くなく覚えやすいですが、チャーリー達の背景を整理するのが後半しんどかったです。どっちがどっち?と思いながら読んでいました。
私は頭の中で状況がわからなくなっても、ストーリーさえ引き込まれたら気にせず読む方なので、難しい話を敬遠される方には少し厳しいかもしれません。

話自体は科学者が意見を言い合いながら進んでいきますが、それでも結構壮大な話の印象を受けるのが不思議です。謎を解明していく度にまた謎が、というような感じです。

一度読んだだけでは、きっちりと読まないと話が分かりにくかもしれません。

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