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私のおすすめ度 8
講談社 談社X文庫ティーンズハート 1992年11月
あらすじ
真夜子の手伝いとして香港の富豪レン・巧猿の取材を引き受けた涼だが、きれいなもの好きの巧猿によってそのまま香港へ連れ去られてしまう。
しかしその途中幽霊船に遭遇し、クリスタルを抱えた新界総督の息子ミハイル・几城を救出する。
戦闘のため破損した船が漂ったのはレーテア騎士団、別名誘惑の騎士団の領海内だった。
無事香港に到着した涼は、そのままネオ・ナリタへは帰らず巧猿に協力し幽霊船の謎を探り始めた。
感想
2巻までもティーンズハートらしからぬ展開でしたが、この香港編はさらにその上を行きます。
出す文庫を間違ったんじゃないかといまだに思います。
今回も相変わらずナイトハンドは保護者です。ぜひ読んでいただきたいので詳しく書きませんが、ナイトハンドがグラスの中身をふきそうになってむせ返るのもわかります。
そしてレーテア騎士団。
この設定がたまらく好きです。
騎士とエリュシオンという名の侍者の関係。癒しの力と破壊の力。個々の能力。
この集団だけで一冊の物語になるのではないかと思います。
そのレーテア騎士団のイグナチウスが昔出会った少年アーサー。
涼よりこっちの方が気になります、彼だよね?彼だよね?と気になって香港編は読みだすと止められませんでした。
そして涼をさらった巧猿ですが、なんだかんだで憎めない人です。その恋路は思わず応援したくなります。
ネオ・ナリタを離れた事と、レーテア騎士団がファンタジーっぽいので香港編は一気に雰囲気が変わります。
ネオ・ナリタ編もそれはそれで好きなのですが。
本当は五星家の存在意義、クリスタルの事など色々入り組んでいるのですが、私の読解力が足らず上手く説明できないのでスルーしました。すみません。