富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2002年06月
あらすじ
「ままならないブルー・バード」
一つだけ空いた部室を巡り、各部が部屋を賭けナンパで対決する。
急遽写真部に入った宗介も参加することになる。
「的外れのエモーション」
瑞樹が一成に一目ぼれする、迷惑な一成は宗介に相談するが、それがある誤解を生む。
「間違いだらけのセンテンス」
学校案内のパンフレットの原稿のため、神楽坂先生は生徒から原稿を募ろうとする。
「時間切れのロマンス」
映研の撮影に協力する宗介だが、締め切り前に監督が倒れてしまい、宗介が映画の編集をする。
「五時間目のホット・スポット」
宗介に届いた荷物を不用意に開けてしまった小野寺、そのビンには細菌兵器が入っていた。
「女神の来日(受難編)」
テッサは2週間の休みを利用して、陣代高校へと編入する事になった。
が、そのせいで宗介は心労が積み重なる。
「作者の極秘設定メモより」
フルメタの設定などが詳しく書かれています。
感想
フルメタル・パニック!短編集の6巻目です。
「ままならないブルー・バード」、必死な宗介が切ないです。ナンパなんてしたことないでしょうし。
「的外れのエモーション」、瑞樹には好かれ、勘違いの誤解は受け、大変な目に合う一成。最近は男性も一部女性の専門用語を使いこなすのか、と思った作品です。
「間違いだらけのセンテンス」、かなめに見直してもらおうとする宗介がいじらしいです。
「時間切れのロマンス」、久々に爆笑しました。とんちんかんな映画の中の宗介とかなめのセリフが笑えます。「おまえを愛するがゆえの過ちよ」という台詞など、訳がわからないのに爆笑しました。
「女神の来日(受難編)」、マデューカスがお局様みたいです。そのマデューカスをかなめは今まで号令係のおじさんと思っていたとは。かなめとテッサに挟まれ両手に花状態な宗介ですが、それ以上に心労が襲い掛かります。