あざの耕平 BLACK BLOOD BROTHERS 2 特区鳴動

私のおすすめ度 9
富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2004年12月

あらすじ

とりあえず一晩の宿をジロー達に貸したミミコは、特区での彼らの住居を探すため三大血脈の長、セイとケインを訪ねるが、慇懃無礼に追い返されてしまう。
途中、残る三大血脈の一つ、ゼルマンの血統の吸血鬼オーギュスト達に襲われるが、オーギュストを追い詰めるジローの前に、ゼルマンに仕える白峯サユカが現れ「夜会(カブン)」へと案内される。
仲間にと誘われるジローとコタロウだが、800年を生きた古血、悪役的なゼルマンに対し、コタロウは臆することなく「正義の味方がいい」とあっさり断ってしまう。

結局収穫は得られずにアパートに戻ると、リンスケがセイとケインを連れてきていた。
公園での和やかな食事に、ミミコはセイやケインがジローの聖戦時代の仲間だった事を思い出す。
しかし、ここに来たのは「賢者」であるコタロウに会いに来たからであり、ジロー達を事情があり受け入れられないという彼らに、ミミコはこれが最後だからというジローの力になりたくて二人を責める。
気まずいまま食事を終えると、ミミコの部屋はオーギュストにより爆破された。それでも調停員としての姿勢を崩さないミミコに、ジローは黙ってオーギュストの元へと向かうが、オーギュストは「九龍の血統」に血を吸われたわけでもないのに「九龍の血統」に感染していた。
そしてそこにジローが転化した頃、共に旅をしたカーサの弟ヤフリー趙が現れる。

一方、ミミコの上司陣内ショウゴは、黄の話から特区内に「九龍の血統」を招く者がいるとカンパニーに報告する。

感想

読み返しているせいか、何故か毎回泣きそうになります。ミミコの部屋が爆破されるシーン、その部屋はミミコを全うな人間だと感じさせてくれた・・・・・・その文章一つに涙がこぼれます。

三大血脈の長、セイやケインにしても長と言うイメージではなく、かつての知り合いの普通の吸血鬼という感じで、何とも言えない良さがあります。コンビニの袋を提げて、公園でご飯を広げるあたり、とても三代血族の長とは思えません。ゼルマンが一番長っぽい。
そしていよいよ最大の焦点「九龍の血統」が本格的に絡んできます。「九龍の血統」の兄弟は多いので、しっかり読まないと少し混乱してしまうかもしれません。雰囲気で読み切る事も出来ますが。

今回はジローがミミコのことで多少暴走気味です。少々ひねくれた物言いで少し孤独感がありますが、何気なくミミコを心配しているあたりにジローの優しさを感じます。
あざの耕平 小説一覧へ

作者一覧へ

タイトルとURLをコピーしました