赤城毅 ノルマルク戦記 1 滅びの星の皇子

私のおすすめ度 8
集英社 スーパーダッシュ文庫 2006年02月

あらすじ

滅びの星の下に生まれたノルマルク国第二皇子のユリアス・スウェンは、忌むべき存在とされ、長年幽閉されていた。
幼い頃のユリアスの親友であり、隣国パルティスカの王デミアンにより父が討ち取られた際、ユリアスは父親の遺命により命を奪われかけるが、ノルマルクの希代の名称ルドルフ・パッシェンダールに助けられ、祖父であるトイトニア王の元へと亡命する。

滅びの星の運命を持つため、トイトニアとしてではなく、ノルマルクの旗の下、国の復興のため戦う事を決意するユリアス。
そして3年後、パッシェンダール、ユリアスを追うトイトニアの姫フィンレイ、フィンレイの従者シドゥとヴェリオルのギルゼンシュターン兄弟はノルマルクへと向かう。

感想

今回は赤城さん独特の書き方は影を潜め、純粋なファンタジーです。途中の巻で泣きました。
ほぼ毎月刊行されたので続きが本当に楽しみで、とっても続きが気になる終わり方をしていました。(以前、別の文庫出版されていましたが、大人の事情により途中でストップしていたようです。この新装版によりちゃんと完結しています)

久々に壮大な話を読みました。世界観もそうですが、主人公の不幸な運命が話に奥行きを持たせています。本当にユリアスは辛い局面に立たされます。アルスラーン戦記のような超人はおらず(それでも強い人は強いですが)主人公も剣の腕はともかく普通の男の子です、どちらかと言うと情緒面では少々幼いかもしれません。
そしてそんな中戦い続け、成長していく様は読んでてやはり面白いです。

赤城さんは明治~昭和の話の人という印象が強いのですが、ファンタジーも良いです。私が初めて読んだ赤城さんの小説がノルマルク戦記です。
ストーリーは王道的で、特にひねられているわけではありませんが、そんな必要も感じられないくらいに面白かったです。読み出したら止まらないと思います。

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