赤城毅 黄泉に舞う蝶 帝都探偵物語

私のおすすめ度 8

光文社 Kappa novels 2008年06月

あらすじ

結核に冒された草伏和哉を献身的に介護する婚約者の佐緒里。
石母田村の権力者でもある草伏和哉は、死が迫った病のために、わらにもすがる思いで頼ったのは、中の見えない奇妙な鳥かごを持った丸木英明という理学博士だった。
しかし博士は和哉の死後、黄泉の国から呼び戻す事は出来るが、病を治すことは出来ないという。
不信感を募らせる佐緒里だが、和哉は生への欲求を抑えきれずに博士の話に乗ってしまう。
だが蘇った和也は丸木博士の言いなりになり、優しかった性格を一変させてしまった。

佐緒里の父、真木隆作はそんな和哉に取り入った丸木博士の正体を暴くため、探偵の木暮十三郎に依頼を持ちかける。

感想

相変わらず悲しい事件です。草伏和哉みたいなタイプは大好きなので、最初に読み出したあたりで、今までのパターンを思うともう読むのが辛くて辛くて・・・・・・
結核と言う当時は不治の病にかかり、それさえなければ愛する美しい婚約者と、自分を慕ってくれる村人達と幸せな時が送れていたかと思うと、もうたまりません。
本当に助けてあげたい!と思ってしまいます。そして和哉の最後の決断・・・・・・
好きな話なのですが、どうしても悲しい話、という余韻から抜け出せません。

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