富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2008年03月
あらすじ
やっとレイフォンに会えたリーリンだが、レイフォンはハイアとの闘いの傷で入院してしまう。レイフォンの目が覚めて早々、リーリンはレイフォンの周りの女性について問いただし始めた。
「クール・イン・ザ・カフェ」
情報誌を読んでいた所をシャーニッドに見つかり、彼に紹介されたカフェで仕事を始めるフェリ。そこはシャーニッドが紹介しただけあり、制服がピンクのフリフリという店だった。
しかしそのあたりはその手の店が密集しており、成績不振の店は他の店に吸収されることになっていた。店の売り上げを上げているフェリを何者かが陥れようとする。
「ダイアモンド・パッション」
金剛剄をレイフォンより教えてもらうニーナ。
荷物持ちのため、ともにニーナの寮へと来たレイフォンだが、ニーナは大切なぬいぐるみのミーテッシャがいないことに気づく。
寮で飼っているフェレットのせいだと見境をなくすニーナにレイフォンは一撃見舞うが、完璧に入ったはずの一撃にも関わらずニーナは立ち上がった。
「イノセンス・ワンダー」
天剣授受者と言う言葉の意味を知るため、ミィフィはナルキとメイシェンを連れて、小隊を取材の口実で尋ね回る。
「なにごともないその日」
レイフォンが天剣授受者になって間もない頃、レイフォンに天剣授受者を奪われたと思っているミンス・ユーとノールは女王アルシェイラの暗殺を企む。
感想
短編集です。8巻目と書いてありますが、富士見ファンタジアによくある外伝的な感じです。
なので、内容も少し本編からそれた感じでしょうか。「クール・イン・ザ・カフェ」と「ダイアモンド・パッション」は狙った感があるので、あまり好きではありません。まあ、なんだかんだと言いながらフェリの働く様子を剄で見ているレイフォンやら、ぬいぐるみがないことの怒りから金剛剄を習得したニーナに脱力するレイフォンはそれなりに笑えます。
絵もギャグが入ってます。
とりあえず、話的には「なにごともないその日」が一番面白かったでしょうか。リンテンスの生活などが分かって、いまいち性格を掴み難い人でしたが、その性格を垣間見れた気がします。他の天剣授受者も色々と出てきて面白かったです。