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私のおすすめ度 7
角川書店 角川文庫 2007年04月
あらすじ
巧との再試合を強く望む横手の門脇、そして着々と準備を進める海音寺と瑞垣。
横手との再試合が始まった。
再び豪とバッテリーを組みマウンドに立つ巧。
バッターには門脇、巧は最高の一球を投げる。
感想
最終巻です。
相変わらず試合までが長いです。本当に本編中に試合が始まるのかと心配しました。
その最後の試合まで、新田・横手の面々のそれぞれの悩みが吹き出します。
巧は変わりましたね。本質的には変わっていませんが、序盤にはない行動が書かれているからかもしれません。1巻に比べ、ピッチャーとしての腕だけではなく、本来の性格を失う事無く、内面も成長しています。
人によっては不完全燃焼な終わり方かもしれません。はっきりと物語の完結を望む方には物足りないと思います。
ただ最後は、激しいはずなのに、静寂を感じさせる終わり方だったと私は思います。青春物、という意味ではふさわしい終わり方ではないでしょうか。
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