白石一郎 出世長屋 十時半睡事件帖

私のおすすめ度 7

講談社 講談社文庫 1996年09月

あらすじ

「半睡、江戸へ」
阿部流の達人、中村勘平を供に江戸総目付として再び江戸へ行く決意をする半睡。

「赤坂中屋敷」
改革を進める中、金貸しをしていた侍が殺される事件が起きる。

「旧友」
二十数年前の同僚の鈴木甚太夫と再会する半睡。鈴木は妻子と死に別れ、若い妻と幼い子と暮らしていた。

「江戸修行」
秀才と名高い侍が、一つの学問では飽き足らず色々な学問に手を出す。

「出世長屋」
その長屋に住むと出世するといわれる長屋に住む事になった侍の話。

「目には青葉」
罪を犯して福岡藩の藩邸へと逃げ込んだ駆込み人と、それを庇う夫婦の話。

感想

十時半睡事件帖の4巻目です。
息子達と別れ、中村勘平を連れ江戸へやってきた半睡。
剣術稽古をするなど、今までの巻では見れなかった半睡の姿が新鮮です。
江戸へ行っても半睡の決断は相変わらず冴えを見せます。

「出世長屋」が面白かったです。
またばっさりいかれるのかと思いきや、珍しく結構救われた話でした。

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