白石一郎 観音妖女 十時半睡事件帖

私のおすすめ度 8

講談社 講談社文庫 1988年11月

感想

十時半睡事件帖の2巻目です。
今回は今一後味が悪い話が多かった気がします。
なのにおススメ度が8なのは半睡の息子の弥七郎が大変な目にあってるのが、かわいそうなのですが面白いからです。
「女たらし」でのうろたえぶりが面白かったです。ただ、話自体はちょっと微妙でした。この話の主人公格の男が女たらしでもいいんだけど、いくらなんでも情けなさ過ぎました。

表題の「観音妖女」はあまり好きじゃないですね、女の方がよく言えば純真なのだろうけど、だからといって犯罪が許されるわけでもないですし。

「逃げる女」は良かったです。
現代の熟年離婚を象徴するかのような話ですね、女性がたくましく好感が持てました。

白石一郎 小説一覧へ

作者一覧へ

タイトルとURLをコピーしました