六道慧 蝶々夫人の事件簿 2

おススメ度 5

中央公論新社 C・novelsfantasia 1996年07月

あらすじ

花村蝶子の夫、伊知郎に憧れ刑事になった松平姫香。
彼女からオスの三毛猫の捜索を依頼されるが、あと少しのところで逃げられてしまう。
ちょうどその時、万引きをした中学生二人組みを見つけ、昔の職業柄捕まえる蝶子。
姫香も現れ二人を連れラーメン屋に入ると、そこで(・・・アイシテ)という小さな声が聞こえた。

捕まった中学生、中根美帆と丸山恵理。二人はそれぞれの両親から大した咎めも受けず再び会っていると、恵理の前に不自然な輪が現れた。その輪はいつも美帆の前に現れ、この輪が現れると空腹が襲ってきていた。
その輪から逃げ出すため、美帆は恵理と迷い込んだ三毛猫を連れた美帆の妹真帆も外へ出かけた。
妹の真帆と別れた美帆たちはファーストフード店に入るが、美帆はまた財布にお金が入っている事に気づく。

美帆たち、そして二人を追いかけていた蝶子の周りで、大量の光りの輪が発生した。

感想

伊知郎の弟小次郎や、伊知郎の幼馴染の姫香など、一風変わったキャラが増えました。
伊知郎兄弟、黙っていれば普通の二枚目なのに、どこか飛んでいます。

1巻目に比べ、メインが少女達だからかもしれませんが事件は不思議な印象が強かったです。
ですが、後味は前回同様それほど良くないです。事件だから仕方ないのですが。
この問題自体はどこかの家庭にありそうな感じで、この本は発売が20年以上前なのに、世間はちっとも変わってないなと思ってしまいました。

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