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おススメ度 5
中央公論新社 C・novelsfantasia 1996年01月
あらすじ
花村蝶子は博打現場に踏み込まれたために警察を辞める事になるが、警察官の夫の協力もあり探偵を始める。
そこに破格の値段で兵頭政志の娘を探して欲しいという依頼がやってきた。
娘の瑛子の写真を見ると、以前桜花病院で見た奇妙な霊と同じ顔だった。
蝶子にはスメル・リーディングという力があり、その場に残された残留思念から死者そのものを出現させる力がある。
そしてその病院で、心臓病で死亡し解剖された娘の死亡診断書をもらいに来ていた、蝶子の高校の同級生の高橋由美と出会う。
しかし、その高橋由美の娘の遺体が何者かに盗まれていた。
蝶子は病院を調べるうちに馬淵巴絵と言う女医から、他にも解剖された少女の話を聞かされる。
感想
まず思ったのは挿絵と文章の人物のイメージが合わない。
主人公蝶子はともかく、夫の伊知郎がハンサムな設定だと分かっていても、どうにも性格と合っていない気がします。絵がなんかかっこよすぎる感じがします、あの顔からあの性格は想像できません、いい意味で。
結構病院で会った霊の描写が怖かったです。
ただ私には少し謎が複雑な感じがして、苦手な推理物だと言うこともあるのですが、結論は決して難しくないのですが、その過程を読むのがどうにも苦手です。
蝶子は姉御肌でものすごく夫が愛してますね、その辺の話は面白かったです。