六道慧 ブロッケンの妖怪 千の顔を持つ男 1

おススメ度 8

角川書店 カドカワノベルズ 1993年10月

あらすじ

日本とイギリスのハーフ、女たらしだが喧嘩の腕は抜群の木杜カイン。容姿端麗、頭脳明晰だが、運動はからきしの土門摩利。
表向きはイラストレーターだが、裏では巫子と降士のコンビ「縁切屋」。
男二人で住んでいるのであらぬ噂が流れているが、いたってノーマルな二人。

世間では処女が妊娠するという「マリア」騒動がニュースが流れていた。
そして裏の仕事を片付けアパートに戻ると、カインの子供だという手紙と共に、赤ん坊が置き去りにされていた。

その手紙の主スワンに覚えがないカイン、実際に見に覚えのある人物を探そうとするが、そのうちの一人が「マリア」事件でテレビに出ていた。

感想

六道さんの本を久しぶりに読みました。面白い小説の作者と言う認識は持っていたのですが、この本を買った最大の理由は挿絵が小林智美さんだからからです。
単純な理由で買いましたが、これが大当たり。面白かったです。

主人公二人の掛け合いが面白い。内容は霊退治物ですが、どちらかというと推理的な面が多いです。私は推理物が苦手ですが、そこは六道さん。やはり上手い。

どちらかというと女性向ですが、若干コメディ調なので「ダイナマイト刑事」よりは男性にも読みやすいと思います。

六道慧 小説一覧へ

作者一覧へ

タイトルとURLをコピーしました