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私のおすすめ度 7
新潮社 新潮文庫 2006年09月
あらすじ
全校生徒が夜を徹して80キロを歩き通すというイベント「歩行祭」。
その「歩行祭」にある賭けをした甲田貴子。
彼女と一度もまともに話をしたことのない異父兄弟の西脇融。そして二人を取り巻く友人達。
互いに意識しあい、距離を置く二人。
貴子は賭けのため、融に声をかける。
感想
青春小説。不倫でできた兄弟、それに引け目負い目を感じる二人を焦点に物語が展開していきます。
話は面白い。たった一晩の出来事で高校生が変わる瞬間がきれいに書かれています。
ぜひ現役の高校生に読んで欲しいです。文章も読みやすく主役二人にも好感が持てるので、二人を応援したくなります。
ただ、私はこの手の小説が苦手。本当はおすすめ度8にしても良い内容だと思います。ですが、どうにも文章に引いてしまう瞬間があります。
合う合わないの問題なので仕方ないのですが。
それでも最後まで読み通せたのはやはりストーリーが面白いからです。何のためらいもなく、面白かったよと薦められる作品ではないかと思います。