梨木香歩 西の魔女が死んだ

おススメ度 4

新潮社 新潮文庫 2001年08月

あらすじ

中学生のまいは、いじめが原因と言うよりも受け止め方の内面的な問題を抱えてしまい学校に行けなくなる。
そのためしばらくの間大好だった祖母、西の魔女の元で暮らし始める。
今までの生活習慣を変え、自然の中の規則正しい生活の中で、まいは魔女の手ほどきを受けるが、それは修行ではなく気持ちの持ち方、自分で何でも決めるという事を魔女は優しく教えていく。

そして、まいがしばし悩んだ死ということ。ある出来事で別れる前にちょっとした口論をしてしまったまいと魔女、そのまま2年が過ぎてしまい、西の魔女は死を迎えるが、魔女の魂は・・・・・・

感想

内容はもちろん読みやすいです。ですが、つくづくこういう本は私には合ってないなと感じました。世間一般の面白いと私の面白いは全然かみ合ってないのです、勿論この作品は優しく素敵な小説だとは思います。話もとてもきれいです。ただ私には合わないのです、そう思ってしまう事がとてももったいないなと思います。

小学生にも読めるような優しくきれいな文章で、雰囲気は絵本のような感じでしょうか。女の子特有のクラスでの友達関係とかが出てくるので、そんな関係に悩んでいる人には共感できるのではないでしょうか。
私にはこの部分が共感できず、一歩引いたところから読んでしまいました。せめて私が十代の頃に読んでいたら、もっと感想も変わっていたのではないかと思います。

ただ何度も言うとおり私は世間一般とずれているので、他の方の感想などを読んでいると、評価も高く、良質な本、と評されています。暖かい本が好きだという方は私の話に惑わされず、是非ご一読を。

梨木香歩 小説一覧へ

作者一覧へ

タイトルとURLをコピーしました