近藤信義 ゆらゆらと揺れる海の彼方 10

私のおすすめ度 9

アスキー・メディアワークス 電撃文庫 2008年11月

あらすじ

三国による話し合いは決裂し、ゼッキンゲンがゼルツタールに軍を向け、最後の戦いが始まった。

迎え撃つのはシグルトと自殺未遂をしたヘレーネの信頼を勝ち取ったギュンター。
シグルトと同じ位置に上り詰めたギュンターだが、二人の溝は埋まることがなかった。

戦いが終わり、田舎へと戻る決意をするシグルト。
しかし祝賀会の席、シグルトのグラスを手にしたエレオノーラはその毒に倒れ、シグルトは再び戦いの中に巻き込まれる。

感想

七皇戦争編完結です。
今回も分厚く読み応えがあります。が、面白いのは前半ですね。
父の敵とゼルツタールに軍を向けるテオドールとエミール。そして父の真意を知ってしまったエーリッヒ。
それぞれ物語の主役を張れる人物ですが、決着の時はきます。
もちろん戦の結果は分かっているのですが、その人物がどうなるのか?
手に汗握ります。

そしてこちらもとうとう結末を迎えたシグルトとギュンター。
ただの傭兵で終わっていれば関係がここまでこじれなかっただろうに、シグルトは元帥にまで上り詰めてしまいました。
その焦り、追いつきたいという思い、決してシグルトを嫌っているわけではないのにどうにもならない感情。

その結果はエレオノーらが毒に倒れるという事実。

シグルトの最後の決意。

とても読み応えがありました。

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