近藤信義 ゆらゆらと揺れる海の彼方 9

私のおすすめ度 9

アスキー・メディアワークス 電撃文庫 2008年03月

あらすじ

様々な思惑によりシグルトはとうとう騎士の最高位、元帥へと登り詰める。
平民出ではあるものの、その勢いを駆りゼッツタール公は武力による決着を求める。
もう一人の光皇を擁立するゼッキンゲン公との一騎打ちにより決着がつくと思われたが、今まで沈黙を守ってきた最後の選皇侯ヴァルネミュンデ公がアーミッシュ教国に仲介を頼み、ある切り札を手にゼッツタール公とゼッキンゲン公に講和を持ちかける。

一方、シグルトと共に貴族の名を得たギュンターだが、シグルトとの距離を感じ互いにギクシャクとしてしまう。そんな会議の中、海獣が暴走を始めた。

感想

七皇戦争編の4冊目です。
今回は500ページを越す分厚さす。ゆらゆらは全体的に分厚目なのでそれほど気にはなりませんが。
シグルトの敵側ですがヴァルネミュンデ公側が面白かったです。これだけ登場人物がが出てきても、飽きてこない所は相変わらず人物設定が上手いなという所でしょうか。
七皇戦争編はシグルトの背景という位置づけで読んでいたのですが、更にそのシグルトを取り巻く背景まで奥が深いです。

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