茅田砂胡 トゥルークの海賊(1)

私のおすすめ度 7

中央公論新社 C・novels fantasia 2012年07月

あらすじ

ライジャの出身地であるトゥルークの領海内で、頻発する海賊退治を依頼されたケリーとジャスミン。
しかしその事件に絡むだろう羅合という薬は、トゥルークの元僧侶であるライジャの両親より薬その物の提供は無理だと拒否されてしまう。有力な手がかりを得られないケリー達だったが、海賊の調査の為トゥルークへと向かった。
そこでケリーとジャスミンは、伝説の宇宙海賊の船の名をかたる一団と対峙する。

感想

ジャスミン、ライジャの母親のエルヴァリータと友達になる、の巻でしょうか。
父親であるダレスティーヤも元々僧侶であるため、かなり変わった家族生活だったんだろうなと思います。
そのあたりは面白いのですが、ちょっとストーリーに「ん?」と思ったのは、この話の前日談が別にあったからです。
読んだ当時ネットで無料公開されていたのであわてて読んだのですが、やっぱりそっちを読まないとこの話は唐突すぎます。
結局文庫化されるらしいですが。(これを公開する時点ではすでに文庫に収録済み)

中盤辺りはトゥルークの僧侶の特徴が色々書かれていて、それは茅田さんらしいなと思いました。
ただほぼ半分ライジャの家族の話になっていて、あらすじをどう書くかすごく悩みます。
このシリーズは他の巻もそうなのですが。

終わりの方はスカーレット・ウィザードを思い出させる内容で続きが楽しみです。
やっぱりこの世界観にはこの夫婦の方がぴったり来ます。
リイ達はどうしてもファンタジーの印象が強いので。

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