平岩弓枝 はやぶさ新八御用帳(3) 又右衛門の女房

おススメ度 7

講談社 講談社文庫 1994年09月

あらすじ

「江戸の竜巻」
岡松八右衛門の跡取りが病死し、妾腹の双子の息子のどちらかを引き取るので、新八郎はその二人を品定めしてほしいと頼まれる。

「幽霊の敵討」
殺害を犯したため藩を逃亡してきた者がいると聞くが、その逃亡者が逆襲される恐れがあるため、かたき討ちの者達を捜すが・・・・・・

「狐斬り」
ある葬儀の手伝いをしていた新八郎は、美しい妻を伴った能楽師の森籐十郎と出会う。しかしその能楽師は殺されてしまう。

「河童」
船に酔いやすいため、船に乗る事を避けていた奥方が船から落ち死亡した。その奥方の父親がその死に疑問を持ち、調査を御奉行へと依頼する。

「狸の心中」
美しい妹を餌に、男達から金を巻き上げる藤井文五郎。しかし妹は体を病んでいた。

「又右衛門の女房」
江戸に地震が起こった。その際夫が先に逃げたという理由で離縁をしたいと言う娘に困った父親から、新八郎は仲立ちを頼まれる。

「江戸の水仙」
遠島から戻ってきた市五郎、彼は六年前に殺人を犯していた。そして娘達が女衒に追い回されている所に出くわすが、それは六年前と同じような光景だった。

「松平家の若殿」
突然行方知れずになった若君の捜索を頼まれた新八郎。しかしその若様は御内室の子ではなく、母親は女中で、若君を産んだ後、お暇を言い渡されていた。

感想

今回は短編集です。二巻までの調子で読んでいたら、あれ?何か話が終わってる・・・・・・と思ってしまいました。一番最初の「江戸の竜巻」が兄弟の何とも言えない絆を書いていて面白かったです。
他には「狸の心中」も面白かったです。好きではなく、面白かった、なのですが。時々出てくる再登場のお鯉が、ピシッと味を効かせていました。

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