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私のおすすめ度 8
富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2004年04月
あらすじ
「音程は哀しく、射程は遠く」
クルツは日本で中学時代の先生と再会する。憧れを抱いていた先生に、ついギターを続けていると嘘をついてしまう。
しかしこれがきっかけで変わる事が出来るかもしれない、そう思ったクルツはミスリルの仲間を集め、即席でバンドを作り、一夜だけライブを開き先生を招待しようとする。
しかし先生はすでに教職を離れていた。
「エド・サックス中尉のきわめて専門的な戦い」
主にASの整備に当たるエドワード・ブルーザー・サックス中尉から見た宗介達と彼らのASの操縦の見解。
「女神の来日(温泉編)」
2週間だけ陣代高校に編入してきたテッサと宗介達が温泉に行く。
「よいこのじかん」
マオがAS未経験のヤン・ジュンギュ伍長にASの操縦を教える。
「ある作戦直前の一幕」
ある作戦の前に口げんかする宗介とクルツ。仲裁に入るマオだが、二人から聞かされたのは互いにすごいと感じた名前も知らないASの話だった。
感想
フルメタル・パニック!の7巻目です。今回は短編集で、ミスリル側が多めです。
「音程は哀しく、射程は遠く」ではクルツが傭兵になった経緯が少し書かれています。
こういう普通だった頃を知ってしまうと、何となく辛いものがあります。空回り系な話は少し苦手なのですが、さらっと書かれてあり、中々面白かったです。
やってしまった温泉編。別に抵抗はないので、女性は読み飛ばしてくださいという、かなめたちの入浴シーンの描写もきっちりと読みました。女湯を覗こうとするのはもはやお決まりでしょうか。
「ある作戦直前の一幕」、何だかんだ言ってという感じです。仲裁に入ったマオに説得される二人が、結局似たり寄ったりなところが可愛いです。