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私のおすすめ度 7
富士見書房 富士見ファンタジア文庫 2011年07月
あらすじ
陰陽塾の合宿、一年生の鈴鹿から解放される喜びに春虎と夏目の心は躍る。
しかし二年生の合宿になぜか鈴鹿も参加していた。
相変わらず春虎にちょっかいをかける鈴鹿だが、冬児は彼女に春虎達との協力体制を持ちかける。
感想
今回も短編集です。
他に土御門家の本家へと帰省した夏目と春虎が、陰陽塾へ戻る途中、少し遠くのバス停まで二人で歩く話。
夏目が初めて鍋を食べる話。
春虎の動物好きの話。
風邪を引いた春虎が夏目の看病のトラウマにより逃げ回る話。
があります。
冬児が鈴鹿に持ちかけた春虎達との協力体制、いよいよ話がまとまってきた気がします。
シリアス路線に行くのかと思いきや、鈴鹿と京子のガールズトークなど鈴鹿の頑なさがだんだん解けてもきていますね。
前回の短編集に比べるとこっちの方が面白い。
短いですが「雪景、ふたり」の春虎と夏目の会話がいい。すごくいい雰囲気。
こういう二人の会話って本当にあざのさんは上手いなと再確認。
鈴鹿だけでなく、京子や天馬とも協力体制をとるために、やっと二人も春虎と鈴鹿たちのいきさつを知ります。
でもまだ話せてない真実があるんですよね、夏目が女の子という事。
鈴鹿も京子から春虎を好きなんじゃないかと突っ込まれてますが、この話は春虎に対して素直に好意を表せる女の子がいませんね。
夏目が最初から素直になっていれば恋愛面ではすごく簡単に落ち着いただろうなと思います。