綾乃なつき 月影のソムル 4 千夜の果て

私のおすすめ度 6

集英社 コバルト文庫 1996年12月

あらすじ

深い霧の中迷ったシルヴィは、ポーシャム城のカローン伯爵、オズルに助けられる。
下心のあるオズルの元から何とか逃げ出そうとするが、何故か城の周りに結界があり、シルヴィは城を抜け出すことが出来ない。
シルヴィに執着するオズルは、助けに来たヴィラローザに城に巣くう魔物を退治すれば、シルヴィを帰すと約束する。

そしてシルヴィとヴィラローザは城に現れる幽霊の話を聞き、調査を始める。

感想

前巻で完結、と書かれながら続きが出た一冊です。個人的にはとても嬉しかったです。
前巻の挿絵より美少年度が増しているシルヴィですが、今回は今まで以上に押せ押せモードです。何とかしてヴィラに手を出そうとするのが微笑ましいです。また見た目とのギャップも楽しいです。
ヴィラの方もオズルに迫られるシルヴィに対し、「私の男に手を出すな」と一言。かっこいいですね、言う機会など絶対ありませんが、言ってみたいものです。それにオズルにキスされたシルヴィに消毒と称してキスしてあげるあたり、とてもかわいいです。

月影のソムルは、霧の印象が強いですね。幻を見せる事もそうですが、霧に迷ったりと何かと迷子になっている気がします。

シルヴィとヴィラの夫婦漫才な感じなど、事件はやはり今までのような感じですが、若干雰囲気が変わっていて面白いです。

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