リンク
おススメ度 7
集英社 コバルト文庫 2010年02月
あらすじ
ロマンス小説が大好きな少女エリザ。古書好きの父とメイドのマーサと暮らしていたが、父は最近被害が増えていた奇妙な狂犬病に感染し死亡してしまう。
父の死後借金問題も発覚し途方に暮れるエリザだったが、以前父を訪ねて来たギリアンが古書を高値で買い取ると申し出た上に、エリザに求婚する。
美しい男性からの求婚に心が揺れるエリザだったが、ある時ポーの詩集を口にすると、それが現実に起こる事に気づく。実はエリザは魔女の血をひいていると父から聞かされていた。
やがて父が死んだ時に知り合った警部ジェイクと狂犬病の謎へと近づいていくが、ギリアンとジェイクにはある繋がりがあった。
感想
前回の「闇はあやなし」がかなり瀬川さんの中では異色な気がしたので、今回はどうだろう、と思ったのですが面白かった。
純粋に少女小説として面白いと思いました。展開なども難しいわけではなく、またジェイクがかっこいいです。
鈍感なくせに部下のケビンの言うまま花束を持ってきたりと、なかなかツボを突いてます。
最初は王道的な金髪美形のギリアンに惹かれますが、だんだんジェイクが気になり始め、という展開ですが、ここは瀬川さん。色々事件が絡んできます。
ホラー風味のファンタジーといった感じでしょうか。純粋に事件自体も、恋愛面自体も楽しめます。