瀬川貴次 聖霊狩り 死の影の谷

おススメ度 6

集英社 コバルト文庫 2003年07月

あらすじ

「死の影の谷」
安内市の事件も終わり、早紀子と萌は部誌発行のため漫画の作成に取り掛かっていた。
あの事件のじゅあんをモデルにした萌の原稿のために、早紀子は中年のおやじ城主を描くが、時折誰かの視線を感じるようになる。
やがてそれははっきりと早紀子たちの前に姿を現す。

「胡蝶の城」
幽霊が出たという四百年以上前の城に、その霊を鎮めるため柊一がやってくるが、女の幽霊の他に鎧武者も現れた。
更にその女の幽霊は当初思われていた人柱にされた女性の幽霊ではなく、お姫様の幽霊だった。

「水底からの声」
誠志郎、耕作、克也のヤミブンの三人は道に迷いある川へと出てしまう。
飛び出したオサキを追った誠志郎はそこで呪詛(スソ)を見つける。
再び車を走らせるが、誠志郎たちは同じ道に戻ってきてしまう。
仕方なく怪しい民宿に泊まることにするが、そこで誠志郎は何かに襲われる。

感想

短編集です。
「死の谷の影」は解決方法が笑えます。そういえば早紀子達は漫画を描いてたんですよね。まさかそれが事件を引き寄せるとは。
「水底からの声」、パターンなところもありますが、克也の過去が分かります。そういえば克也はおばあさんが趣味だったなというのを久々に思い出しました。アヤさん、「闇に歌えば」を読んでる人には懐かしいです。

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