ジーン・M.アウル 恋をするエイラ (上) 始原への旅だち第2部

私のおすすめ度 8

評論社 評論社文庫 1985年03月

あらすじ

氏族を追い出されたエイラは、自分と同じ人間を求め北へと向かった。その途中、洞穴ライオンが住んでいた洞穴を見つけたエイラはそこを住居とし、生活を始めた。
一人で狩をしながら、エイラは仔馬をヒンニーと名づけ育て始める。その仔馬の母親はエイラが狩りで仕留めていた。
成長したヒンニーに乗りながら狩りをするエイラは、更にライオンの仔を見つけ、洞穴へと連れ帰る。

エイラとは遠く離れた場所に住む兄弟。母なる大河の果てを見たいというソノーランと共に旅に出た兄のジョンダラー。
途中で負傷したソノーラン、そこにシャラムドイ族が現れ、彼らの元へ身を寄せることになった。

感想

元々生活力のあったエイラですが、一人で暮らすことによって更にその力に磨きをかけていきます。
そして気になる題名と共に登場する、ジョンダラーとソノーランの兄弟。
何時出会うのだろうと、ドキドキしながら読んだのですが、まだ話は交わりません。
兄弟は母なる大河の果てを見に旅をし、その先で様々な種族と出会います。

ネアンデルタール人からクロマニョン人にメインが移ったためか、第1部よりは言葉の表現が豊かになったように思いました。
イザたちとの会話も言葉でしたが、語尾が違います。訳とか色々な原因もあるのでしょうが。
今回はシャラムドイ族などクロマニョン人の生活などが書かれていますが、ネアンデルタール人時の時程詳しくないのは、エイラがそこにいないからでしょう。
それでもやはり人種の違いと言うのは明確です。クロマニョン人はまだ私達の考えに近いところが多いです。
しかしクロマニョン人のネアンデルタール人への偏見は逆に比べ、かなり激しいように思えました。

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