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私のおすすめ度 6
廣済堂出版 広済堂文庫 1997年09月
感想
寒椿/転生の梅/月の鬘/桜狐/重畳の藤/みどりのつるぎ/蓮見船/定家狂乱/夏花比翼図/野ざらし/菊日和/雪の花が収録されています。
それぞれの話を四季の花を織り交ぜながら書かれてあります。
全体的にハッピーエンド(の一歩手前など)が多めです。相手を好きになっていく時の過程など、もどかしさを感じます。私はハッピーエンドが好きなので海の蛍よりはこちらのほうが好きです。
澤田さんは文章が全体的にやさしく、その中でも時々啖呵を切るシーンがありますが、それさえも作品の上品さに水をさす事はありません。
それが読みやすさの一因ではないかと思います。