エンターブレイン ファミ通文庫 1998年05月
あらすじ
男として生まれたからには、世界を旅して名をあげたい。
その勢いで家を飛び出したスタンは、セインガルドへ向かうため飛行竜へともぐりこんだ。
しかしその飛行竜がモンスターに襲われ、スタンは貨物庫へと逃げ込む。
そこでスタンは言葉を話すこと出来る剣、ソーディアン・ディムロスと出会う。
そしてディムロスと出会ったことで、特殊な力を持つ巨大レンズ・神の眼をめぐる騒動に他のソーディアンマスターと共に巻き込まれていく。
感想
リメイクではなく、一番最初のPSのデスティニーのノベライズです。
ゲームはファンタジアの方が先に発売されていますが、テイルズの初の小説はデスティニーだったはずです。手元の小説の発刊日を見る限りは。
久々に読んでみると、序盤にヒューゴがアトワイトとシャルティエを手に入れる所。ルーティーがアトワイトと共に捨てられる所が書かれていますね。
こういうゲームにない描写が補完できるのでテイルズの小説を集めていました。
最初に飛行竜から落ちてウッドロウに助けられたとき、スタンがウッドロウに対しひどい誤解をしているところに爆笑しました。
こういう所も小説の面白いところですね。ウッドロウもくまのぬいぐるみを抱いて眠る趣味はないと弁明していますが。
なんというかすごくゲームに比べて俗っぽい感じが端々にあります。
ヒューゴとマリアンの関係も思わず深読みしたくなるような。
よく考えたらデスティニーってテイルズの中では若干パーティーの年齢が上ですよね、なので小説もそんな感じなのでしょうか。一人一人見るともっと年上の仲間も他のシリーズにはいますが。
上巻はアクアヴェイルあたりまでですが、ジョニーが楽器をどうやって使っているかも結構笑えます。楽器を振り上げている描写が何とも。