リンク
私のおすすめ度 9
角川文庫 角川スニーカー文庫 1994年04月
あらすじ
青冬の狙いは橙子の家にまで及んだ。
橙子の母美夜の力で何とか惨事は避けたが、その事態にかなえもさすがに苛立ちを見せる。
まだ力を使いこなせない空知兄弟を護衛するため、文也には真琴。司には上司であり空知家の守り手の薫が護衛につく。
真琴は何とか文也の力を引き出そうとするが、何かの力で封印されており、月影家の駐車場を破壊するだけで終わってしまった。
かなえは青冬を追い詰めるが、月影と薫がある思案により割って入り、薫に会った事でかなえはある状態に陥ってしまう。
何とか逃れた青冬は、文也と真琴をヘリで誘拐したが、橙子も同じくヘリで追う。少しづつ力を発揮していく文也だが、洞窟に青冬を追い込んだ先でついにその力の封印が解けた。
感想
完結です。かなえの政治に介入する話はどうなったといわれれば、思わずつっこんでしまう終わり方ですけど、それもちゃんと完結しています。
かなえ、それでいいのかと。
超能力を使っている割には小規模な話ですが、何故こんなに面白いのか不思議です。大作、といわれる小説ではないと思いますが、どうしても手元においておきたくなる本だと思います。
本当にどの人物も魅力的で(青冬は微妙ですが)とても面白かったです。イラストも素敵です。