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私のおすすめ度 6
早川書房 ハヤカワ文庫 2007年05月
あらすじ
ジェーンがシルヴァーとの恋を描いた本を愛読する少女ローレン。
彼女はMETA社が人間型のロボットを発売すると聞き、発表会場のシティへと向かう。そしてそこであるパーティーへと誘われる。
ローレンはそのパーティーでシルヴァーの記憶を持つヴァーリスと出会う。
感想
前回の主人公ジェーンとシルヴァーをもとに作り直されたヴァーリスとの再会など、続編として望むことが散りばめられています。
が、まさかこんな展開になるとは、というのが正直な感想です。
銀色の恋人がほぼ恋愛メインだったのですが、今回は色々陰謀的な感じがします。
前作より今作の方が俗っぽいし、ヴァーリスはロボットとして機能は増えてますがより人間らしくなっているはずなのに、シルヴァーの方が人間に近かった気がします。
その差は後半になるにつれ強くなってきます。
主人公にしても、施設育ちのせいかより庶民的に俗っぽいのですが、後半になるにつれ俗っぽさが薄れていきます。
これはジェーンと反対かなと思いますね。
こうやって二作を読んでみると、ローレンとヴァーリスよりジェーンとシルヴァーの方が好きですね。
私の性格としてはローレンの方が読みやすいのですが、銀色の恋人の方であれだけジェーンに対して色々書いたのに応援したくなるのはジェーンの方。
今作はスケールが大きくなってしまって、そんな必要あったかな、なんて思っていまいました。
前作は恋のひと騒動で終わっているのですが、それが良かったのに、と思ってしまいます。
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