鷹見 一幸 リセット・ワールド 2 僕たちが守るべきもの

おススメ度 7

アスキー・メディアワークス 電撃文庫 2008年08月

あらすじ

西東京共和国から逃れ大宮のコミュニティにたどり着いた慎吾たちだったが、さらに大宮でも西東京共和国との戦闘は続き、慎吾は重傷を負ってしまう。
大宮から撤退した慎吾たちは更に熊谷コミュニティに身を寄せる。

何とか動けるまでに回復した慎吾は、西東京共和国と戦う決意をした熊谷コミュニティのため、矢上と偵察に出る。
西東京協和国はそれまでの略奪の方針を変え、コミュニティを支配下に置き、人員・作物を徴取していた。

西東京協和国に対し、武器などで劣る熊谷コミュニティだったが、熊谷コミュニティには鉄道を復活させた技術があり、他にも大人たちの遺産が残されていた。

感想

新しいものを生み出すこと、大人たちがいなければこんな感じなのでしょうか。
多田は今の時代を戦国時代に例えていますが、政治という機能がなくなればそこまで経済が戻ってしまうのかなと。
その中でも奪うのではなく、技術を復活させ食物を作り出す熊谷コミュニティ。
西東京共和国との対比で、次の時代には何が必要なのかがおのずと示されていますが、今の現時点では西共和国の生き方もありなんですよね。

登場人物がグッと増えてきますが、人物の作り方もやっぱり鷹見さんっぽいですね。
独特すぎて人物の性格形成だけで鷹見さんっぽいと思えるのは凄いなというところ。

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